飛び込みを断るときお詫びを渡す

 「あの、前に予約をお断りするときの心得を教えたもらったじゃないですか。」

 「うんうん、あったね。」

 「飛び込みの方をお断りするときも基本的な考え方は一緒でいいんですよね。」

 「そうだね、一緒でいいよ。」

 「でもあの、飛び込みの方をお断りするときにうちでは【お詫びのしるし】に【すみません】という内容の一文と一袋の入浴剤を差し上げているじゃないですか。あれってなんでですか?」

 「いやいや、別にできることなら電話の方にも差し上げたいくらいなんだけど、電話線を通して入浴剤を送るなんてできないからしてないだけさ。本当なら何か他に楽になっていただける何かをさせてもらえたらと思うよ。」

 「あ、そか、そういうことですね。」

 「そうだよ。それにわざわざ来てくれたでしょ。なおのこと何かできることはないか、と思ってしているんだよ。実はあれは元うちのスタッフの発案なんだ。そういうことを考えられる人がうちには居た、と思うととっても嬉しくなるね。」

 「そうだったんですね。わざわざ来てくれたのに、そのままツライ体のままお返ししないといけないのは心苦しい。だからせめてお風呂にゆっくりつかって少しでも楽になってくださいね。ということですね。」

 「うん。そういうこと、だからね、いらっしゃってお断りするのは電話でお断りするよりつらい。なので予約をおすすめするわけさ。で、それがスムーズにいくようにオンラインの予約システムとかも入れているんだ。」

 「あれは便利中の便利ですもんね。」

 「だよね。ということで、入浴剤を渡せばいい、じゃないことも肝に銘じておいてよ。今お受けできなくてすみませんっ!!って気持ちで、その口調で、その表情で渡すんだよ。本当に大事なのは気持ちだからね。」

 「はい。肝に銘じておきます。」

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