ジェスチャーでわかりやすくする

 「あのさ、ベテラン君、さっき【ではおかけになってお待ちください】って言ってたよね。あの案内のときもう少しできたことがあるね。あのタイミングとあの立ち位置だったら。」

 「あれ、そうでしたか、えなんだろう。」

 「うん、それはね、ジェスチャーを入れることだよ。ほら、うちの待合って椅子が4つあるでしょ。どれに座ってもいいタイミングだったけど、どれに座ってもいいのかどうかお客さんは知らないわけで、だったら特に何も考えなくてもいいように【こちらにおかけになってお待ちください】と言いながら一つの椅子を手のひらで指し示してあげると親切だよね。」

 「あー、そうですね。そうですねえ。」

 「ま、なんでもそうだけど、案内するときにジェスチャーはかなり親切になるよ。だって、言葉の通じない外国の方でもジェスチャーがあればほとんどどうにかなるでしょ。耳の遠いお年寄りだってわかるし、君みたいなモゴモゴしゃべる人の言葉を聞かなきゃいけない人にだって嬉しいことだ。」

 「あ、すみません。モゴモゴ王子です。」

 「いや、王子は知らないけどさ、何にしても伝わり方が1.5倍くらにはなるんじゃないかな。特に場所を指定するときには絶対的にわかりやすいと思うよ。【こちらに】【あちらに】【向こうを回って】【突き当たりを右に】【上にのぼって、すぐ下に下りて】とか複雑になればなるほど、言葉だけで伝えるよりジェスチャーがあるとわかりやすいね。」

 「確かにそうですね。上にのぼってすぐ下に下りるような状況があるかどうかは別として。」

 「例えだろー。例え〜。でね、他にも【お着替えはくるくる〜っと丸めて置いておいてくださいね】とかジェスチャー付きで言うとなんだかちょっと親しみやすい感じになるでしょ。なんかちょっとかわいい感じで。」

 「突っ込みたいところですが、突っ込まずにおきます。」

 「んっんー。よし。とにかくちょっと初めての場所だったりすると緊張しちゃう方も多いからこうやって少しハッピーな気持ちにさせるのにも役立つよ。」

 「うん。だけどまじめにその辺まで考えて動いているのかと思うとなんだか院長がすごく道化に、いや、達人に見えてきました。」

 「そのワンクッションいらないから。」

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